メディア設計と媒体の選択・整備について

求められていること 文化財の解説文をより魅力的、効果的に外国人観光客に訴求するために、VR/AR技術・アプリケーション・QRコード等の先進的・高次元な表現手法を用いるなど、効果的なコンテンツを制作することが求められています。また、媒体が使われるシーン(旅なか)だけでなく、外国人観光客の前後の行動(旅まえ、旅あと)も想定し、旅の時間軸を意識したメディア設計を考える必要があります。
旅の時間軸を意識したメディア設計
旅まえ 『誘うメディア』

旅行を計画する段階での情報収集。文化財の所在地域の観光協会HPとのリンクやSNSの活用など、旅なかの整備内容と連携できる工夫が必要です。

旅なか 『寄り添うメディア』

本事業で主に整備する媒体。文化財という“本物”を見てもらうため、観光する動線上に、外国人観光客の興味のある内容で整備されていることが肝要です。

旅あと 『語らうメディア』

訪問時の体験を思い出として定着させ、さらなる共有を促す役割。旅を通じて得た理解や満足を語りたくなるよう、旅なかの媒体と連携する工夫が求められます。

媒体の選択・整備に関するアドバイス
  1. 来訪促進の方策を総合的に考え、メディア設計を行う旅まえ、旅なか、旅あとなど、外国人観光客の来訪促進のための方策を総合的に考え、メディア設計を行うことが大切です。
  2. 整備する目的を明確にし、目的にあった媒体・整備方法を選択する媒体を整備する目的を明確にし、目的にあった媒体、整備方法を選択することが肝要です。
  3. アプリのダウンロードには抵抗感がある。利用方法は看板等に明示する自身の端末にアプリ等をダウンロードすることには抵抗感がある外国人観光客も多いため、Wi-Fi環境下でウェブサイトにアクセスして閲覧する形が好まれます。一方、タブレット等を貸出する場合においては、端末の破損やメンテナンス負荷なども考慮する必要があります。また、デジタル媒体の利用方法やコンテンツの内容を、看板やパンフレットなどに明示することで、利用の促進が期待できます。
  4. VRコンテンツ等は、導入目的が明確になっている必要がある特にVRコンテンツ等については、直接目の前では見ることができないものを補足的に説明するものであり、例えば、現在は残っていない昔の建物や風景を再現するなど、その導入目的が明確になっている必要があります。
  5. 同じエリアでは、デザインや使用媒体・利用方法をできるだけ統一する同じエリアで複数の媒体、コンテンツを整備する場合には、デザインや使用媒体、利用方法などをできるだけ統一し、利用者の利便性向上を図る必要があります。統一的な媒体整備のためには、既存の媒体整備者への確認のほか、DMOとの連携が効果的です。
  6. アナログとデジタルを有効に接続するデジタル媒体に偏りすぎている場合や、逆に看板の解説文が長すぎる場合などがあります。パンフレットなどは記念品として持ち帰ることもできるため、紙のパンフレットなど手に取れるツールとデジタル媒体を併用し、アナログとデジタルを有効に接続することも大切です。

活用されているデジタル技術

QR/NFC

案内板やパンフレット等に印字したQRコードやNFCタグをスマートフォンで読み取り、多言語解説のウェブページや音声・動画に誘導する方式です。

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解説板

文化財の現地に設置し、目の前の文化財について多言語で解説する板状の媒体です。QRコード等を併記し、詳細情報をウェブサイト等へ誘導することもできます。

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ウェブサイト

文化財の詳細な解説や画像・動画などをまとめて掲載する多言語のウェブページです。QRコード等からアクセスする形で利用され、アプリのダウンロードを必要としません。

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AR・VR

直接目の前では見ることができないものを補足的に伝える技術です。ARはスマートフォン等をかざして目の前の風景に往時の姿や解説を重ねて表示し、VRはゴーグル等を用いて再現された空間や非公開の文化財を映像で体験します。

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パンフレット・リーフレット

多言語の解説を印刷物として配布する媒体です。QRコード等を併記し、ウェブサイトや音声ガイドへ誘導することもできます。

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動画

祭礼や伝統芸能、工芸の技など、動きや音を伴う文化財の魅力を映像で伝える媒体です。多言語の字幕やナレーションを付けることができます。

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アプリ

スマートフォン等にダウンロードして利用する専用のアプリケーションです。音声ガイドやルート案内、AR等の機能を一つにまとめて提供することができます。

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音声ガイド

多言語の音声で解説を提供する媒体です。QRコードからスマートフォンで再生する方式や、貸出端末による方式があります。

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デジタルサイネージ

施設内等に設置したディスプレイで多言語解説や動画を表示する媒体です。タッチ操作で言語切替や詳細表示ができるものもあります。

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